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ISBN978-4-88378-889-7

「医療統計力」を鍛える! 事例で学べる数式ほとんどなしのテキスト

商品説明

正誤表(2020年10月21日)


仕様:308ページ/A5判/定価(本体 2,800円+税)/2015年3月発行



著 者:千葉 康敬(近畿大学医学部附属病院臨床研究センター 准教授)



【目 次】

1章 医学研究における『コントロール』
治療の『効果』を調べるために
1 はじめに
2 コントロールの重要性
  ●コントロールとは?
  ●とにかく集めてみる
コントロールがあっても……
3 ランダム化の重要性
  ●平均年齢を揃えてみる
  ●様々な要因
  ●観察できない要因
  ●ランダム化
4 治療効果を調べるために
5 麦飯は糖尿病に効果的か?

2章 ランダム化研究
ランダム化すればOKなわけではない
1 はじめに
2 単純でないランダム化
  ●人数が少ないと……
  ●人数を増やせば……
  ●人数が多くないときの対処法
  ●ランダム化しなくても……
3 プラセボ効果と盲検化(マスク化)
  ●プラセボ効果
  ●盲検化(マスク化)
  ●さらに盲検化(マスク化)
4 内部妥当性と外部妥当性
5 食物アレルギーのランダム化臨床研究

3章 効果の指標
効果を測るものさしを考えてみよう
1 はじめに
2 割合と率
  ●日常会話の中での割合と率
  ●医療・保健・福祉の分野での割合と率
  ●割合と率の計算
  ●割合と率,どっちを使う?
3 グループ間の比較
  ●リスク差とリスク比
  ●効果の指標と関連の指標
4 認知症予防に「運動・栄養・昼寝」?

4章 統計的仮説検定
どこから違いがあると言えるの?
1 はじめに
2 本当のことは誰にもわからない
  ●4つのタイプの人たち
  ●ランダム化研究
3 統計的仮説検定の原理
  ●背理法
  ●統計的仮説検定と背理法
4 統計的仮説検定の方法
  ●たまたまの可能性を考える
  ●シミュレーション
  ●p値
  ●有意水準
  ●補足
5 検定すればOKではない
  ●人数によって変わるp値
  ●統計的仮説検定をする意義
6 「磁石」には痛み緩和の効果なし?

5章 信頼区間
その効果の指標,どれだけ信頼できるの?
1 はじめに
2 統計的仮説検定の復習
3 信頼区間って何?
  ●『有意差なし』となる仮説
  ●反対側も考える
  ●95%信頼区間
4 信頼区間で何がわかる?
  ●信頼区間と統計的仮説検定
  ●信頼区間と推定の精度
5 p値と信頼区間のおかしな説明

6章 研究に必要なサンプルサイズ
何人集めて研究すればいいの?
1 はじめに
2 医学的に意味のある差vs. 有意差
  ●差はなくても有意差あり
  ●差はあっても有意差なし
  ●問題は「研究に参加する人数」
3 第一種の過誤と第二種の過誤
  ●第一種の過誤
  ●第二種の過誤
4 サンプルサイズ設計の原理
  ●人数によって変わる第二種の過誤
  ●サンプルサイズ設計の考え方
  ●サンプルサイズ設計の手順
5 何人の赤ちゃんが必要?

7章 平均値の比較
平均値を計算すればいいってもんじゃない
1 はじめに
2 平均値と中央値
  ●平均値と中央値の計算
  ●分布の偏り
3 ばらつきの指標
  ●標準偏差
  ●パーセント点
4 平均値の比較
  ●平均値の差に意味がある?
  ●サンプルサイズ設計
5 数学力テストの問題

8章 観察研究デザイン
どうやってデータを集めたかが大事
1 はじめに
2 観察研究とは?
  ●介入研究と観察研究
  ●観察研究での因果関係の評価
3 横断研究と縦断研究
  ●簡単で時間のかからない調査
  ●病気であることと病気になること
  ●横断研究と縦断研究
4 前向き研究と後ろ向き研究
  ●コホート研究
  ●ケース・コントロール研究
  ●ヒストリカルコホート研究
5 「タバコを吸うと肺がんになる」は大ウソ?

9章 『オッズ比』という指標
リスク差やリスク比じゃダメなの?
1 はじめに
2 コホート研究vs. ケース・コントロール研究
  ●コホート研究の短所
  ●ケース・コントロール研究の短所
3 コホート研究におけるオッズ比
  ●オッズ比の計算
  ●オッズ比の解釈
4 ケース・コントロール研究におけるオッズ比
  ●オッズ比の計算
  ●オッズ比の意義
5 ブラジャーを着用すると乳がんに罹りやすい?

10章 交絡の問題
だから観察研究では因果関係が調べられない
1 はじめに
2 交絡とは?
3 交絡要因であるための条件
  ●ある要因が交絡要因であるための条件
  ●中間変数
  ●交絡要因のまとめ
4 交絡要因の特定
  ●効果がある? ない?
  ●交絡要因を特定するための統計的仮説検定
  ●交絡要因を特定するために……
5 妊娠中は喫煙した方がいい?

11章 相関関係と回帰分析
相関関係があれば因果関係があるわけではない
1 はじめに
2 相関関係
  ●日常生活の中での相関関係
  ●統計学の中での相関関係
  ●相関関係と因果関係
3 相関係数
  ●相関係数の値
  ●相関係数を計算すればOKではない
  ●相関係数の統計的仮説検定
4 回帰分析
  ●2つの変数間の関係
  ●回帰分析すればOKではない
5 ワープロ使う人ほどゲームしない?

12章 回帰分析による交絡の調整
これで観察研究でも因果関係が調べられる!?
1 はじめに
2 リスクのための回帰モデル
  ●リスク差の回帰モデル
  ●リスク比の回帰モデル
  ●オッズ比の回帰モデル
  ●ケース・コントロール研究でのロジスティック回帰モデル
3 交絡の調整
  ●交絡を調整するための回帰モデル
  ●一般化
4 回帰分析すればOKではない
  ●効果の指標の修飾
  ●観察研究の限界
5 ダミー変数
  ●喫煙「本数」を考える
  ●ダミー変数の使用
6 目覚めの一服,31分は我慢!?

13章 スクリーニング検査の評価
病気の診断について考えてみよう
1 はじめに
2 スクリーニング検査の評価指標
  ●正診率(一致度)
  ●感度と特異度
  ●偽陰性と偽陽性
3 私たちが知りたいこと
  ●陽性的中度
  ●陽性的中度の推定
  ●陰性的中度
4 ROC曲線
  ●ROC曲線によるスクリーニング検査の評価
  ●カットオフ値の推定
5 精神疾患は血液で判定できるか?

14章 生存時間データの解析
『率』で評価するのは難しい
1 はじめに
2 生存時間解析とは?
  ●『生存』に限らず……
  ●打ち切り
3 生存時間データの評価
  ●これまでに登場した評価指標
  生存曲線
4 生存曲線の特徴
  ●ランダムな打ち切りとランダムでない打ち切り
  ●推定精度
  ●生存期間中央値
5 冬虫夏草は肝細胞がんに効果的か?

15章 『ハザード比』という指標
でもやっぱり『率』で評価したい
1 はじめに
2 生存曲線の比較
  ●生存期間中央値の比較
  ●log-rank検定
3 生存時間解析におけるハザード比
  ●『比例ハザード性』という条件
  ●比例ハザードモデル
4 比例ハザードモデルによる交絡の調整
  ●ユーイング肉腫の例での解析の問題
  ●交絡を調整するための比例ハザードモデル
  ●ユーイング肉腫の例への適用
5 コーヒーは天使か悪魔か

16章 治療不遵守の問題
治療『方針』の効果を調べる
1 はじめに
2 治療不遵守とは?
3 解析対象集団
  ●Per Protocol Set
  ●Intention-to-Treat
  ●治療『方針』の効果
  ●ITT vs. PPS
4 臨床試験の『質』
  ●ランダム化研究であっても……
  ●プロトコールの重要性
  ●研究の質を評価する
5 薬を飲まなくても……

あとがき
索 引

[商品コード ] 889
ISBN978-4-88378-889-7

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3,080円(税抜価格2,800円)
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